ダーブロック
名前は聞いたことありまが、よく知りません(^^;)
で、
近々、ダーブロックについての勉強会があるのですが、この勉強会では「ダーブロックとは」みたいな初心者用の勉強会ではないんです(>_<)
ということで、内容についていけるように少し基礎知識をまとめとこうと思います。
ダーブロックとは
いわゆる、HIF-PH阻害薬になりますね。
経口タイプの腎性貧血改善薬ということですね(・∀・)b
HIF-PH阻害薬にはダーブロックのほかにも「バフセオ」や「エベレンゾ」がありますね。
調べて分かったのですが、販売開始が早かったのは「エベレンゾ」みたいですね。
一般名は「ロキサデュスタット」というそうです。
調べてみると、分かることはたくさんありますし、
どんどん、知らないことが増えて、調べる時間が全く足りませんね(;・∀・)
ダーブロックは協和キリンからの販売になります。
基本情報はこんな感じです
製品名 | ダーブロック錠(1mg,2mg,4mg,6mg) |
一般名 | ダブロデュスタット |
薬効分類名 | HIF-PH阻害薬 |
製造・販売 | グラクソ・スミスクライン(製造販売)、協和キリン(販売) |
効能・効果 | 腎性貧血 |
飲み方 | 1日1回経口投与 |
ダーブロックの作用機序
作用機序は本当に難しいですよね(^^;)
ダーブロックに限らず・・・
難しい言葉だたくさん出てくるので、理解しにくいですし、調べるとさらにわからないことが増えてきます(^^;)
なので、
難しい話は専門家に任せて、私は私なりのざっくりした作用機序をまとめておこうと思います(>_<)
HIF:低酸素誘導因子
HIF-PH:HIFプロリン水酸化酵素
ダーブロックはHIF-PH阻害薬ということなので、HIFプロリン水酸化酵素を阻害する薬
HIF(低酸素誘導因子)は低酸素症になると、エリスロポエチンの生産を増やすために働いてくれる因子
本来、HIFはHIF-PHによって分解されてる
ダーブロックはHPDにくっついて、HIFの分解を阻害する
結果として、HIFが蓄積、低酸素状態と体が判断し、エリスロポエチン産生が増える
といった感じですね(^-^)
ダーブロックの副作用
内服薬や注射で気になるのは副作用ですね
添付文書等で挙げられている副作用はこんな感じ
・脳梗塞
・肺塞栓症
・網膜静脈塞栓
・深部静脈塞栓症
・網膜出血
・過敏症
・高血圧
etc.
これらです。
ダーブロックの効能は腎性貧血の改善。
つまり、赤血球を増やすことになります。
なので、その結果としての塞栓症が副作用として起こる可能性があるということ
と言っても発生率としては1%未満というのがほとんどですし、
それを防ぐために、定期的に採血を行って、ヘモグロビン量やヘマトクリット値をチェックする必要があるということですね。
ダーブロックの飲み方
ダーブロックの特徴としては、
1日1回の内服
ただ、同じ時間帯に飲むことが重要
ということです。
同じ時間に内服ということは、血中濃度をできる限り一定にすることが目的なのでしょうか?
ちなみに、透析患者でも同様に内服していいみたいですね。
透析日に関わらずということのようです。
内服の注意点としては、
飲み忘れた場合には気付いた時点で内服。
但し、次の内服時間が近い場合には内服をしないということ
透析患者さんに質問される可能性もあるので、
これは知っておく必要がありますね(・∀・)b
ダーブロック・バフセオ・エベレンゾの比較
それぞれのHIF-PH阻害薬のざっくりした違いになります
製品名 | ダーブロック錠 | バフセオ錠 | エベレンゾ |
一般名 | ダブロデュスタット | バダデュスタット | ロキサデュスタット |
薬効分類名 | HIF-PH阻害薬 | HIF-PH阻害薬・腎性貧血治療剤 | HIF-PH阻害薬・腎性貧血治療剤 |
販売 | 協和キリン | 田辺三菱製薬 | アステラス製薬 |
効能・効果 | 腎性貧血 | 腎性貧血 | 腎性貧血 |
飲み方 | 1日1回経口投与 | 1日1回経口投与 | 週3回経口投与 |
大きな違いは
飲み方ですね。
容量はそれぞれ違いますが、エベレンゾのみ週3回の経口投与になります
まとめ
ダーブロックは腎性貧血を改善する内服薬
分類としてはHIF-PH阻害薬
腎不全の保存期から透析患者まで幅広く使用することが可能
内服方法は1日1回のみ。飲み忘れた場合には気が付いた時点で内服。ただし、次の内服時間が近い場合には内服しないということ
作用機序は低酸素誘導因子が分解されるのを防ぐこと
副作用は血管塞栓症がメイン
こんな感じがHIF-PH阻害薬、ダーブロックの特徴になります