Cペプチド

臨床工学技士業務関連

Cペプチド(CPR)って何だったか?

以前調べたのはだいぶ前・・・復習です

 

結論としては・・・

 

・インスリン分泌能の指標

・糖尿病患者でインスリンを施注している人でも評価が可能

・インスリン抗体陽性でもCペプチド(CPR)を用いる

・基準値:0.61-2.09[ng/mL]

・高値:インスリノーマ、インスリン自己免疫症候群、糖尿病、甲状腺機能亢進症

・低値:1型糖尿病、膵癌、下垂体機能低下症

 

になります。

それぞれについてみてきます。

Cペプチド(CPR)とは

インスリン分泌能を評価する指標の一つ。

インスリンの前駆体がプロインスリン

このプロインスリンが、膵臓のβ細胞から分泌される前に、

インスリンとCペプチド(CPR)に分裂するみたいです。

この2種類の比は1:1

なので、血中のCペプチド(CPR)を測定すればインスリンの分泌能が分かるということです。

Cペプチドの基準値 高値の場合、低値の場合

基準値(血液中) 0.61-2.09[ng/mL]
基準値(尿中) 50-100[μg/day]
高値の場合 インスリノーマ、インスリン自己免疫症候群、糖尿病、甲状腺機能亢進症
低値の場合 1型糖尿病、膵癌、下垂体機能低下症

 

基準値はそれぞれ血中と尿中で違います。

尿中は1回の値ではなく、1日蓄尿してその中に含まれるCペプチドの値。

これを見ることで、日内変動に影響されず、総分泌量を測定することが可能になります。

ただし、腎不全患者ではその限りではないみたいですね。

Cペプチド(CPR)は尿排泄になるので、腎不全患者では血中濃度が高くなるみたいです。それも判断する必要があります。

 

高値時、低値時の疑われる病態は上記の表のとおり(一部)

になります。

Cペプチドの検査方法

血中は採血で測定

尿中は蓄尿し、1日分で測定する

 

血中濃度は食事の影響を受け、日内変動がある。

その変動の影響を減らすために、蓄尿を行い、1日の総分泌量を測定する。

Cペプチドと糖尿病

インスリンの分泌量とCペプチド(CPR)の分泌量は同じなので、

糖尿病患者の自己インスリン分泌量を測定する指標の一つになります。

 

この場合、

空腹時の血中Cペプチド(CPR)が0.5以下、蓄尿中のCペプチド(CPR)が20以下の場合

インスリン依存状態となり、インスリン治療が必要になってきます。

 

2型糖尿病ではさらに、Cペプチドインデックス(CPI)を計算することにより、食事療法・経口薬治療またはインスリン治療のどちらにするかを判断することができる。

CPI=血中(CPR)÷血糖値×100

で計算することができ、

CPI>1.2⇒食事・経口薬治療

CPI<0.8⇒インスリン治療

が良いとされているみたいです。

まとめ

Cペプチドについてまとめました。

透析患者で定期的に測定している人がいますが、

何かの申請に必要になるとか。

詳しくは知りません(^^;)

 

その方は1型糖尿病なので、

その申請なのか?

腎移植で必要になるのか?

何かしらの申請に必要みたいですね。

 

ちょっと調べてみると、

糖尿病の障害認定基準にCPRの測定が必要になるみたいですが・・・

これでしょうか?

 

糖尿病外来を持っている病院ならCペプチドの測定回数も多くなるでしょうけど、

透析施設では糖尿病患者が多いとはいえ、測定することはほとんどない。

私の知る限り、一人だけでは?

と思います(^^;)

 

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