プロトロンビン時間
ワルファリンを内服している透析患者さんで測定している場合がありますよね
検査結果の紙には「PT-INR」と表記されていて、INRだけで読んでいることが多いのではないでしょうか?
そもそも、プロトロンビン時間とは何?ということをまとめます(^-^)
プロトロンビン時間とは
簡単に言えば、
血液凝固能の指標ですね。
血中のプロトロンビンがどれくらいの時間で固まるのか?
ということをみています。
なので、PTが延長しているということは出血傾向になるということですね。
PTの測定結果には3種類あります。
・PT時間
・PT-INR
・PT活性
になります。
透析室で目にするのはINRではないでしょうか?
これは国際標準比というものになるみたいですね。
結果はどれくらいの時間で血液が固まるか?をみています。
プロトロンビン時間の基準
凝固時間:10-13秒
INR:0.9-1.1
PT活性:70-140%
になるみたいです。
これは健康の人の基準値ですね。これよりも、時間が延長しているようなら、何かしらの原因があるということになります
心房細動でワルファリンを内服している人のコントロールはまた違ってきます。
ワルファリンとプロトロンビン時間
心房細動による血栓で脳梗塞が起きる
これは周知になっていますね。
心房細動の人は効果が認められる場合、ワルファリンを内服し、血液の凝固を防ぎます。
その時のコントロールは
若い人(70以下):2.0-3.0
70歳以上:1.6-2.6
で調整することが多いみたいですね。
透析患者とワルファリン
ガイドラインによると、
透析患者さんにワルファリンが禁忌と明記されています
⇒血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン
文面では脳卒中のリスクが高くなると書かれていますね。
とはいえ、脳梗塞の既往や人工弁置換後等により、
ワルファリンを内服している人も多くいます
その場合、PT-INRは2.0以下にコントロールすることが重要になってくるみたいですね。
まとめ
プロトロンビン時間は血液が凝固しない時間
基準値は
若い人(70以下):2.0-3.0
70歳以上:1.6-2.6
透析患者さんでは基本的には内服が禁忌とされているが、
他の疾患で内服する場合、2.0以下にコントロール
ということになります。