ドライウェイトについて以前書いていますが・・・
実際の透析では適正なドライウェイトを決めかねるのがほとんどですね(;・∀・)
適正なドライウェイトだと思っていたのに、
いきなり、溢水・心不全になり入院した(>_<)
なんて経験も何度もあります(^^;)
患者さんには本当に申し訳ないです・・・
レントゲンや血圧、採血、下大静脈経・・・
指標になる値もいろいろあるのですが、
それぞれもその時々の患者さんの体調等に左右されたり、
レントゲンやエコーの場合は撮影条件が変わってしまう恐れもありますよね
つまり、指標のそれぞれが正確性に欠けている・・・と考えたほうがいいかもなんて思っていたりします(^^;)
また、
透析患者さんは心肥大のリスクもり、
レントゲンなんてあてにならない( ゚Д゚)
ということもしばしば。
さらには
肥満体型により、レントゲンが上手に写らない
エコーでは下大静脈経が見えない
InBodyも測定できない・・・
なんて人もいます。
この場合、何を基準にするのか?というのは本当に困ってしまいます(>_<)
ドライウェイトが低い可能性がある場合
個人的に、
指標のほとんどがあてにならない患者さんの場合、
血圧・浮腫を参考にするしかありません。
ドライウェイトが低くい可能性がある場合、透析を始める前の血圧はありますが、
開始直後に低下することがしばしばあるような気がします。
一気に脱水に傾くのかな?って思っています。
その後、血圧も上がってきますし、患者さんも症状がない場合もあります。
もちろん患者さんそれぞれに違うのですが、その傾向が多い印象
ドライウェイトが高い可能性がある場合
逆に、この人もしかしてドライウェイトが高いかも・・・
って思う場合は
開始前は血圧が低く、
除水を行うにつれ、血圧が上がってくる。
血圧の上昇も200台とか高値になる印象
ただ、透析を始めたころには残存腎機能による透析時の高血圧もあるのでそれとの区別も必要になります。
これは、心臓がもうパンパンになっている状態で、
除水することで、心臓の機能も回復してきているのかなと思っています。
つまり、心不全になりかけている状態ということ
この場合、下肢の浮腫もあることがほとんど。
ですが・・・アルブミンが低い場合はまた違うので迷うところ・・・
適正なドライウェイトだと思っていたのに
という場合もよくあります。
いつも通りの除水量、
いつも通りの血圧
いつもと同じ体調
のはずなのですが、
いきなり、透析中に血圧が下がってショック状態に・・・
こんなこともあります。
その時々の患者さんの体調に左右されてしまうんですよね
どうしても。
なので、定期的なバイタルチェックが必須になりますし、
ちょっとした変化を見逃さないようにしていくしかありませんね。
血圧が急激に下がるタイミング
血管ががちがちに固い人がこの傾向にある印象
ドライウェイトがずれている場合、
適正であろうドライウェイトよりも除水をした場合に一気に血圧が下がってしまいます。
体重増加にもよりますが、UFRが0.6L/h程度でこのように急激に下がる時には
その下がったポイントが適正体重になるのでしょうね。
たとえ、その体重でCTRが60%だとしても。
この場合は心肥大が考えられます
レントゲンはしょせん陰影になります。
心臓の向きや形は人それぞれ、なのに、測定方法は同じ
これはおかしなことですからね(;・∀・)
とはいえ、それ以外に方法がありませんし、
毎回、CTを撮影するなんてこともできませんから・・・
急激に下がってもある一定の値で血圧が安定す人もいます
ただ、これは下がったタイミングがドライウェイトなのかなって思っています。
下がらないだけですね。
本当にドライウェイトの決め方には難渋します
そして、
適正体重なんていうのはないのかもしれない・・・と、思ってしまいます。
上記にもあるように突然下がる場合もありますし、
同じ条件なのに、今日は大丈夫だった・・・なんてことも多々ありますから
日々の変化に気が付くことが重要なのかなって思います。
今回は文字ばかりになりましたね(;・∀・)