赤血球沈降速度

臨床工学技士業務関連

赤血球沈降速度。

赤沈なんて言っています。

昔からこの測定方法はあるのですが、

測定をしている人も見たことがありませんでした(^^;)

つまり、よく知りません(;’∀’)

 

透析患者さんの中に、赤血球沈降速度(赤沈)を測定している人がいるので、

いい機会なので、まとめておこうと思います。

赤血球沈降速度を測定する目的

赤血球沈降速度(赤沈)だけで何か疾患を判断することができるわけではないみたいですね。

赤血球沈降速度が異常値を示している場合、

体のどこかに異常をきたしている指標の一つになるみたいですね。

なので、他の検査との組み合わせが重要になるみたいです。

 

慢性感染症では赤沈が感染の再燃の発見に重要になるみたいですね。関節リウマチでもこの赤血球沈降速度が測定されるみたいですね。

 

赤血球沈降速度の基準値

男性:1時間に2~10mm

女性:1時間に3~15mm

になります。

長さで測定というところがなんとも馴染みがありませんね(;・∀・)

 

赤血球沈降速度の測定方法が

十分拡散された血液に抗凝固剤を入れて、垂直に立てておきます。

既定の時間後、赤血球が沈下して上に血漿成分が溜まります。

この血漿成分の長さが測定値になり、基準値が上記になります。

まぁなんとも原始的な測定方法ですね(;・∀・)

赤血球沈降速度が基準値よりも高い場合

基準値よりも高い場合は

感染症の疑い(結核等)

リウマチ・膠原病等の慢性の炎症

貧血・白血病・悪性腫瘍等の可能性

ということで、どれもあいまいな感じ。

上で書いているように、赤血球沈降速度は体の中で何かが起こっているということを判断するために測定するみたいですね。

なので、

この検査だけで〇〇が悪い。あなたは〇〇病ですね。

という回答をすることができないということですね。

 

現在、測定している患者さんも慢性の感染症

感染の原因はわかっているので、それが再燃しているのかの判断になるということですね(・∀・)b

 

赤血球沈降速度が基準値よりも低い場合

血が濃いということみたいです

いわゆる、多血症

これもわざわざ赤血球沈降速度を測定するよりも、

赤血球の量やヘマトクリットで十分事足りますね(;・∀・)

 

ただ、DICでも遅くなる場合があるみたいなので、注意は必要になりそうですね(>_<)

 

炎症反応検査項目のそれぞれの違い

炎症所見を判断する採血の項目には

「白血球」「CRP」「赤沈」

がありますが、それぞれ何が違うの( ゚Д゚)?

って思ってしまいます(>_<)

 

大きな違いは2つ

・炎症に対しての特異性

・数値の上昇時間

これですね。

炎症に対しての特異性

白血球:特異性なし(喫煙・精神的興奮・激しい運動でも上昇)

CRP:特異性あり

赤血球沈降速度:特異性なし(貧血・アルブミン減少・γグロブリン、フィブリノゲンの増加等で亢進)

数値の上昇時間

白血球:数時間以内

CRP:6~12時間後

赤血球沈降速度:24~36時間後

 

これらの数値の特性を理解して、それぞれを組み合わせて考える必要があるということ

たとえば、

CRPはウイルス感染(インフルエンザ等)や小児の感染では症状しない場合があります。この場合は白血球の値が重要になるということですね(・∀・)b

赤血球沈降速度・CRP・白血球の乖離

上記より、

上昇タイミングがそれぞればらばらになるので、採血のタイミングによっては乖離していることはしばしばあるみたいですね。

だからこそ、それぞれおトータルで判断していく必要があります。

 

まとめ

赤血球沈降速度に関してまとめました。

赤血球沈降速度は大まかな炎症反応を見ることが可能

ポイントは手軽に測定することができるので、診療所レベルでも活用できるということですね(・∀・)bその場で判断するには最適なのかもしれませんね(・∀・)b

検査機器が無ければ、測定は外注

そうなると結果までに時間がかかってしまいます(>_<)そうなると、感染症の場合、手遅れに( ゚Д゚)

 

また、

結核や膠原病等の慢性疾患の活動状況を判断するには赤血球沈降速度の判定を見るのがいいみたいですね。

 

最終的には、炎症項目(CRP・白血球・赤血球沈降速度)のそれぞれを見て判断するのがベストだということですね(・∀・)b

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